こんにちは。
長らくブログを放置してしました・・・。
書きたいこと、お伝えしたいことがテンコ盛りなのですが、いかんせん時間が取れません(涙)。
ふと気付くと考えてることが、
「1日が100時間あったらなぁ・・・」とか、
「全く睡眠を取らないでいれる方法はないだろうか・・・」とか、
「ドラえもんがいたらなぁ・・・」など、
そろそろ重症な気がしておりますが、大丈夫です(?) 。
春も本番になりつつありますが制作はまだ込み合っております。ご迷惑をおかけしております。
想定以上のご注文も一因ですが、革の再発注の際、希望通りの革をつくることに大分苦戦しました。
↓ボツにした革の山です。
革は主に東南アジアなどの海外で作っております。
国産の革との違いですが、私は優劣は全く感じません。
国産も国外産も、「良い革」は良く、「ショボい革」はショボいです。
違いは原皮の原産国や、なめしの工程から生まれる、革の個性です。
国外産で難しいは品質管理。
同じ注文なのに、同じ革が出来上がりません。
それが国内産と比較して唯一感じる「優劣」です。
STARJIS LEATHER STUDIOで扱う革は、革ジャンの理想としている仕上がりが明確にあります。
革ジャンを作っているのに、革に妥協はできませんし、革でがっかりされたくありません。
少しでも違うものが出来上がってきたらしつこく仕上がりをやり直します。
ロットを丸ごとボツにしたこともあります。
そのロットは通常より倍のコストがかかることになります(号泣)。
お客様に「ごめんなさいm(__)m」して革のやり直しを長らく待っていただいた事もありました。
でも少しづつ安定してきております。
海外工場のスタッフも、私の理想としている革に少しずつ理解が深まっております。
なぜなら、理想どおりに仕上がった革は世界の誰が見て触っても、「お、いいね!」「OH, IINE!」となるからです。
「良い」の感覚は全世界共通です。
ボツ革でも悪い革ではないんですよ。
微妙に触り心地が違ったり↓、
微妙に艶が違ったり↓、
表面のシボの仕上がりが微妙に違ったり、
・・・と写真ではほとんど伝わらないような違いですが、
「美は細部に宿る」
「神は細部に宿る」
ほんとこれ、その通りだと思います。
小さいところに手を抜くと、全てが台無しになって、結局初めからやり直しです。
細部にこだわるのは大変です。
1人でだだこねても実現しません。
生産や注文に関わる周囲の協力と理解が必要です。
でもこれを実現しないとSTARJIS LEATHER STUDIOのオーダーメイドは成り立たないと考えております。
・・・と、ちょろっと書いてブログを更新するつもりが気付いたら1000文字超えてしまったので、そろそろ制作に戻ります。
※尚、ボツ革はその後スタッフが美味しくいただきました。