新しい素材、国産タンニン鞣し馬革（茶芯）の準備を頑張って進めております。

コロナの影響で色々と大変ではあるのですが、兼ねてからご要望の多かった茶芯の馬革の準備を進めております。

新しい素材を始める時は、革の特徴に合わせて作りや寸法の調整が必要になりますので、サンプルを何着か作って、自分で着て確かめて、工場と一緒に、事前に問題を潰していく必要があります💨。

特にタンニン鞣しの馬革の場合、これまで扱ってきた素材とは質感が違いますので、かなり骨が折れそうなのですが、何とか今年中には始めたいと思います。

姫路にある、新喜皮革さんが生産している、タンニン鞣し、茶芯馬革です。

さほど傷などは少なく、

馬革らしい質感と艶です。

ただ、お腹の部分にあたる、ブヨブヨした部分が意外に多いようです。

この部位は見た目が悪く、薄くて弱いので使えません…。

個体差もありますが、使えない部位が多いとコストに影響する部分ですね😯。

茶芯ですが、ガシガシに揉みこんだり、爪で引っ掻いても出てきません。

ヤスリを当てると、さすがに出てきます。

表面の黒色の顔料は薄いですが、割としっかりと革の表面に付いているので、実際の着用では時間をかけて茶芯が出てきそうです。

茶芯と呼ばれる革の中には、あえてすぐに茶芯が出るように加工されているものがありますが、こちらの革はより時間をかけて経年変化が楽しめそうです。

ヤスリで出した茶芯の部分をホースオイルで馴染ませると、

ぬ！？ものすごく自然な感じに馴染みました。

遠目で見るとほんのりこげ茶が乗っている感じで、ビンテージ感がたまりません😉。

実際は徐々に表面が剥がれながら、また着用によって馴染みながら茶芯が出てくるので、こちらの画像のようにほんのりとこげ茶が浮かんでくる印象だと思います。

渋くてかっこいいですね😉。

何とか今年中には制作が開始できるように、頑張りたいと思います。

納期を少し長めに見ていただけるようでしたら（順調に進んで来年の2～3月？）、ご注文は予めお受けできますので、ご注文と同時にその旨、ご連絡いただければと思います。

料金は、寸法で前後いたしますが、一般的なM～Lサイズで5～6万円UP、を目安にしていただければと思います（デザインと寸法が確定した後のお見積りで、金額が確定いたします）。